目がゴロゴロすると、集中できなかったり、不快な気分になったりとても気になりますよね。ここでは、目がゴロゴロする主な5つの原因について紹介します。

目に異物が入っている

目のゴロゴロ感の原因として最も一般的なのが、まつげやホコリ、小さなゴミなどの異物の混入です。通常、目に入った異物は涙と一緒に自然に流れます。しかし、目の乾燥などで涙が足りない場合には、異物を流せずに目の中に入ったままになってしまうことも。取り出そうと目を擦ると、角膜に傷をつけてしまいかねないため注意しましょう。

目が乾燥している

目が乾燥すると涙の分布が不安定になってしまい、ゴロゴロと感じることがあります。涙は目を守る大切な役割を持っていますが、その量が少なくなると、まばたきをしたときにゴロゴロと感じてしまうのです。とくにパソコン、スマホを長時間使う方や、エアコンが効いた部屋で過ごすことが多い方は注意してください。

コンタクトレンズに傷や汚れがある

コンタクトレンズに傷や汚れがある場合も、目がゴロゴロするでしょう。2Weekや1Monthなどの長期用コンタクトレンズの場合、お手入れを怠っているのが原因の一つとして挙げられます。また、不適切なこすり洗いや乾燥した状態でコンタクトレンズを扱うのも傷がつきやすくなるので注意が必要です。

さらに、使用期間を過ぎたコンタクトレンズを使い続けたり、汚れた手で触ったりすることでコンタクトレンズが汚れてしまうこともあります。

コンタクトレンズが目に合っていない

コンタクトレンズが目に合っていない場合、装用中にゴロゴロとした違和感を覚えることがあります。とくにコンタクトレンズのベースカーブ（BC）や直径が自分の眼球の形に合っていないと、ずれやすくなったり、不快感が生じやすくなったりします。

以前は問題がなかったコンタクトレンズでも、合わなくなることもあるでしょう。合わないまま使い続けると角膜への刺激が蓄積され、炎症や傷の原因になることもあります。

目にトラブルが生じている

目の中にとくに異物などもないのにゴロゴロする場合は、アレルギーや感染症が原因かもしれません。細菌性結膜炎や、はやり目とも呼ばれるウイルス性結膜炎、角膜炎なども違和感を引き起こすことがあります。

目の痛みやかゆみを感じたときは、すでに悪化しているというケースもあります。そのため、違和感を覚えたら直ちにコンタクトレンズの装用を中止し、早期に眼科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

目がゴロゴロすると感じたら、まずは手を清潔にしてから、目やコンタクトレンズの状態を確認しましょう。そのうえで行ってほしい3つの対処法をご紹介します。

目薬をさす／何回かまばたきをする

目に異物があった場合、目薬をさしたり、何度かまばたきをしたりすることでゴロゴロ感が和らぐことがあります。とくにドライアイが原因でゴロゴロしているのであれば、こまめにうるおいを補うことで改善されることもあるでしょう。

目薬をさす場合は、必ずコンタクトレンズ用のものを使用してください。また、添付文書に記載されている使用法を守ることも大切です。

目を洗い流す

目の中に異物が入ってしまったときは、まずコンタクトレンズを外して、目をやさしく洗い流しましょう。目の周辺についている汚れを取り込まないよう、目の周りの汚れを落としておくと、異物がさらに入り込むのを防げます。

洗う際には洗眼液を用いるのが好ましいですが、やむをえない場合は水道水でも対応可能です。その場合にはできるだけ目に負担をかけないように、水流を弱くして、やさしく洗うようにしましょう。

なお、洗顔液を用いる場合は、防腐剤の含まれない洗顔液が推奨されます。目の周りやカップを清潔にし、用法・用量を守って使用しましょう。

眼科を受診する

目のゴロゴロが気になるときは、目に何らかのトラブルが起きている可能性もあります。症状が現れたときにはすでに進行していることもあるため、違和感がなくなったとしても一度眼科を受診しましょう。

とくにコンタクトレンズを使用している場合には、症状がなくても3カ月に1度は検診を受けて、目の健康をチェックすることが大切です。

外出先で突然目がゴロゴロすると、上記のものを「持っていればよかったのに！」と思うことがありますよね。そんなときのために、事前に準備しておくとよいでしょう。

1Dayに限らず、2Weekや1Monthなどの長期用コンタクトレンズを使用している方も予備のコンタクトレンズを持ち歩くことをおすすめします。長期用コンタクトレンズを使用している方は、保存液などのケア用品も忘れずに準備しておきましょう。

また、目薬があれば目を洗わずに汚れを落とせたり、乾燥を防げたりすることがあります。コンタクトレンズを装用していて違和感を覚えた場合に備え、メガネを携帯しておくと安心です。

いつでも快適に過ごせるように、外出時の備えを万全にしておきましょう。

目のゴロゴロ感を防ぐためには、日頃から目のケアを心がけることが大切です。知っておきたい5つの予防法を紹介します。

目の乾燥に気をつける

目が乾燥しないよう、日頃からまばたきを意識することや、適切なタイミングで目薬をさすことが大切です。また、エアコンの効いた部屋で長時間過ごす場合は、加湿器を活用するなど、環境を整える工夫をしましょう。

とくに集中して作業していると、無意識のうちにまばたきの回数が減ってしまいがちです。意識的に目を休める時間をつくるなど、こまめなケアを習慣づけることが予防につながります。

コンタクトレンズを正しく使う

コンタクトレンズを正しく使うことも、ゴロゴロ感を防ぐための大切なポイントです。１日の装用時間や、コンタクトレンズの使用期限を守りましょう。また、2Weekや1Monthなどの長期用コンタクトレンズの場合は、適切にケアすることで目の負担を減らせます。

また、2Weekや1Monthなどの長期用コンタクトレンズの場合は、毎日お手入れをして清潔に保ちましょう。お手入れが面倒な方は、1回の使用ごとに新しいレンズに取り替えられる、使い捨てタイプの1Dayコンタクトレンズを選ぶのもおすすめです。毎回新しいコンタクトレンズを使えるので、より衛生的に装用できます。

目を休める習慣をつくる

同じ距離を見続けるような作業では、目の筋肉が緊張した状態が続き、疲労がたまりやすくなります。とくにスマホやパソコンを長時間見ると目が疲れるので、こまめに休憩をとることが大切です。

画面を見るときには、室内の明るさにも気を配るとよいでしょう。また、短い時間であっても目を閉じて休ませたり、時間に余裕があるときには蒸しタオルなどで温めたりすると、筋肉がほぐれてリラックスできます。

室内を定期的に掃除する

室内を清潔に保つことは、目のゴロゴロ感を防ぐために非常に効果的です。ホコリや花粉、ペットの毛などの微細なゴミは、空気中を漂い目に入りやすく、異物感やアレルギーの原因になることもあります。

予防のためには、こまめな掃除を心がけることが大切です。部屋を清潔に保つことで、目に異物が入りにくくなります。空気清浄機なども活用し、なるべく清潔な空間で過ごすようにしましょう。

定期的に眼科を受診する

目の健康状態を保つため、定期的に眼科で検診を受けることが大切です。セルフケアをしても違和感が続く場合や、原因がよくわからないときは、何かしらの疾患が関係している可能性もあります。

症状が現れたときには、すでに進行していることもあるため、気になることがあれば早めに受診することをおすすめします。とくに異常を感じる場合は、定期検診を待たずに、すぐに受診しましょう。

目のゴロゴロ感は、多くの人が一度は経験する身近な目の不調です。ここでは、よく寄せられる疑問や不安について、わかりやすく回答します。

Q.コンタクトレンズに慣れていないと目がゴロゴロしますか？

A.コンタクトレンズを使い始めのときは、異物が入ることに目が慣れていないこともあり、ゴロゴロと感じることもあるでしょう。まばたきするたびに違和感がある、ということもあります。1～2週間程度でコンタクトレンズに慣れ、ゴロゴロと感じなくなることが多いようです。それでも異物感が消えない場合は、眼科を受診してください。

Q.目がゴロゴロするときに目薬をさしてもよいでしょうか？

A.目薬をさすことで、ゴロゴロと感じる症状が緩和されることがあります。目の乾きが原因であれば、目薬でうるおいを与えることで改善することもあるでしょう。ただし、目薬のさしすぎは、目の表面を傷つける可能性があるので注意してください。

Q.目の痛みも伴う場合はどうすればよいでしょうか？

A.目の痛みが伴う場合には、すぐに眼科を受診しましょう。異物の刺激だけでなく、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎、角膜炎など、何らかの病気が原因となっている可能性もあります。など、病気の可能性も否定できません。症状が現れたときには、すでに進行していることもあるため、痛みを感じる場合は眼科の受診をおすすめします。

コンタクトレンズを装用していて、どうしてもゴロゴロ感が気になる、という方もいるでしょう。コンタクトレンズはさまざまな種類がありますが、目のゴロゴロ感が気になる方には1Dayタイプがおすすめです。

1日ずつ捨てるため、汚れがコンタクトレンズにたまりにくく、いつも清潔な状態を保てます。また毎日のレンズ管理の手間が削減され、洗浄剤、保存液も必要ありません。ゴロゴロしにくく、快適にコンタクトレンズを使用できるでしょう。

目のゴロゴロ感は、多くの場合ちょっとした乾燥や汚れが原因ですが、放っておくと目の健康に悪影響を与えることもあります。まずは日常生活の中でできる対策を取り入れ、快適なコンタクトレンズライフを維持することが大切です。

それでも改善しない、痛みやかゆみを伴うといった場合には、自己判断せず早めに眼科を受診しましょう。目は一生付き合っていく大切な器官です。違和感を見過ごさず、正しいケアと予防を心がけて、快適で健康な視生活を送りましょう。

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